税務調査の心得

みなさまこんにちは。福岡相続対策センタ－の中野です。

税務調査を受けるにあたって、税務調査に立ち会われる方全員に心掛けていただきたいこ
とを4 つご紹介します。
①嘘はつかないこと
税務調査官は嘘を見破るプロです。矛盾した発言をしてしまうと徹底的に追及されてしまうで
しょう。例えば、税務調査官が午前中に世間話をしながら情報を聞き出し、午後に確信に迫る
質問をするとします。この時、相続人の方が辻褄のあわない回答をしてしまうと「午前中は○
○とおっしゃっていましたが、どういうことでしょうか？」と指摘されてしまいます。矛盾し
た発言をしないように嘘はつかないようにしましょう。

② 分からないことは分からないと回答すること
発言すればするほど税務調査官に情報を与えてしまうことになりますので、税務調査ではできるだ
け発言をしないようにしましょう。税務調査官に質問されても必要最低限の回答にとどめておくこ
とをお勧めします。あやふやなまま回答してしまうと余計な失言をしてしまう可能性がありますの
で、分からない質問に対しては「分からないので、後日、確認してから回答します」と答えるよう
にしましょう。
③ 感情的にならないこと
感情的になってしまうと余計な失言をしてしまい不利になる可能性があります。税務調査官の
質問に対して苛立ちを抑えられなくなりそうになったら、トイレに行くなどして頭を冷やすよ
うにしましょう。税務調査官は発言を促し、多くの情報を収集しようとします。感情的になり
多くの発言をしてしまうと、余計なことを言ってしまうおそれがありますので、感情的になら
ないように気を付けてください。
④ あせらないこと
　税務調査のストレスから早く解放されたいと思うあまり、焦って回答してしまう方がいらっ
しゃいますが、落ち着いて慎重に答えるようにしましょう。相続税の税務調査の場合、調査官
は年間15 件～ 20 件の税務調査を実施するのですが、1 件あたりに費やす時間は限られています。
そのため、「先日の質問の回答はまだでしょうか？」と税務調査官に急かされる場合がありま
すが、慌てずしっかりと確認してから回答するようにしてください。